学会について
ご挨拶
一般社団法人 日本乾癬学会
理事長 今福信一
福岡大学医学部皮膚科学教室
2026年度から一般社団法人日本乾癬学会の理事長を拝命した今福信一です。
日本乾癬学会の歴史は古く、1986年に発足した日本乾癬研究会に始まり、1990年より日本乾癬学会、2023年より現名称となり、40年を数える伝統を持っています。その学会の理事長を拝命したことは、大変な栄誉であると同時に重責であると感じております。
日本乾癬学会の目的は、「乾癬の病因の究明、治療方法の開発及び日本における乾癬患者の全国的疫学調査を行い、乾癬に関する教育並びに医療の向上に貢献すること」であり、年に1回開催される学術大会、乾癬患者さんの登録による疫学研究、企業などの協力を得て行っている啓発活動を通してこの目的を達成することを目指しています。
私自身は主に学内、学外の臨床疫学、臨床研究、および数多くの臨床試験を経験することで実践的に乾癬という病気を学んできました。私が乾癬の診療を中心とするようになっておよそ20年ですが、その間に乾癬の治療は驚くほど進歩しました。新しい治療は新しい理解を生み、それがさらに治療の改善をもたらしていると感じます。しかし、まだまだ乾癬の病因や合併症が生じる原因、そしてどの治療が最適なのかは不明な点も多く、これからより精度の高い研究が必要となると思います。乾癬学会がそのような点でより大きな役割を果たせるよう、会員のみなさまと努力して行きたいと思っています。今後、そのような調査研究を行っていくには、より多くの若い研究者、臨床研究を支援する様々な職種の方々が必要です。そのような教育も本学会の目標の一つに掲げたいと思っています。
また、前理事長の森田明理先生のご尽力により、新たに掌蹠膿疱症と化膿性汗腺炎の患者登録研究も始まっています。多くの先生方の真摯なご協力により既に多数の登録があり、乾癬ほど治療方法がまだ確立していない両疾患について、重要な知見が得られることを期待しています。乾癬、掌蹠膿疱症、化膿性汗腺炎のいずれも集計されたデータを積極的に活用して、治験や企業の研究だけでは解らない横断的な研究を積極的に進めていく必要があると考えます。
この数年、世界や皮膚科学を取り巻く情勢はとても速く変化し、多くの不安定な状態がみられます。このような中で最も大事なことは、学会の方針をしっかりと定めぶれない運営を続けることと思います。そのためには役員含め会員の皆さんの一人一人の倫理が大事になると考えます。改めて皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
今福信一
令和8年4月1日
福岡大学医学部皮膚科学教室