ご挨拶

日本乾癬学会
理事長 大槻マミ太郎
(自治医科大学医学部皮膚科学講座)

 この度、2018年度から、日本乾癬学会の理事長を務めさせていただくことになりました。それに伴い、自治医科大学が乾癬学会事務局を担当いたします。

 日本乾癬学会は1986年に日本乾癬研究会として発足し、1990年から現在の名称となりました。本学会は「乾癬」という1つの疾患を対象とした、きわめてユニークな学会です。私自身は、1993年に米国留学から帰国後、東京大学の皮膚科専門外来の1つである乾癬外来に参画することになって以来、乾癬診療に25年間携わってきました。最近では、日本皮膚科学会生物学的製剤検討委員会の委員長を務めてまいりましたが、乾癬学会の理事長を拝命するとは夢にも思い描いておらず、その責務の大きさを痛感している次第です。

 本学会の活動目的は、「乾癬の病因の究明、治療方法の開発及び日本における乾癬患者の全国的疫学調査を行い、乾癬に関する教育並びに医療の向上に貢献すること」です。また年1回、乾癬学会学術大会を開催しており、これらの活動によって、乾癬に悩む患者さんのQOLの向上に直接、間接につながることを望んでいます。そのためには、本学会会員・乾癬患者会・公的機関・製薬メーカーなど、様々な職種の方が密接なコミュニケーションをとりながら進めていくことが重要であり、乾癬学会がその中心となって活動できるようにしたいと考えております。

 乾癬の病態については、生物学的製剤の登場によってサイトカインネットワークの理解が深まるとともに、全身に関わる免疫疾患として捉えられるようになりました。治療においては、生物学的製剤を中心に新薬開発ラッシュが続いており、様々な治療手段が眼前にあるのも事実です。このように乾癬の研究と治療の両面で新時代が切り拓かれていく中、そして世界乾癬デー(10月29日)も制定されて疾患に対する国内外の認知度も高まる中で、私を乾癬診療に導いていただいた中川秀己先生(東京慈恵会医大)、その後の責務を全うされた川田暁先生(近畿大)を新理事長として引き継ぎ、事務局として本学会の発展に貢献したいと考えております。

 皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

平成30年4月1日